ものもらいは、皆さん一度や二度は経験があるのではないでしょうか?
「大したことない」と、思われがちなものもらいですが、できるとうっとうしいし、痛みも伴い始めると早く治ってほしいと思いますよね?
ものもらいの症状や原因、治し方をみていきましょう。
ものもらいとは?どんな症状?
ものもらいは、「めいぼ」とか「めばちこ(関西の呼び方)」とも呼ばれています。
ものもらいは、大きく分けると「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」と「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」に分かれます。
一般的に多いのは、「麦粒腫」です。この麦粒腫の症状から詳しくみていきますね。
麦粒腫(ばくりゅうしゅ)
まぶたに菌が感染して赤く腫れたり、まばたきをしたり手で押すと痛みがある場合もあります。
まぶたの外側にできたものは、外麦粒腫と言って異物感がある程度のものがほとんど。
まぶたの内側にできたものは、内麦粒腫と言ってかなり痛みを伴います。
どちらの麦粒腫も炎症が強くなると赤く腫れたり痛みが伴います。数日で化膿した部分が破れて膿(うみ)が出て自然と治ってきます。化膿がひどいときには、切開により膿を出さなければならないこともあります。
霰粒腫(さんりゅうしゅ)
次に、「霰粒腫」についてです。
霰粒腫は、まつ毛のはえぎわに脂がたまった状態で、白っぽいできものができたものです。
痛みは、ありませんがシコリができ、しだいに大きくなり外からでも確認できるようになってきます。
急性炎症を起こすと痛みを伴います。これを化膿性霰粒腫と呼びます。
ものもらいの原因
□麦粒腫(ものもらい)/2分で分かる医療動画辞典 ミルメディカル
ものもらいの原因も麦粒腫と霰粒腫では違います。
麦粒腫は、細菌の感染が原因
麦粒腫は、細菌(黄色ブドウ球菌がほとんど)感染が原因。
細菌は、生活環境、身体の中あちこちに存在しています。免疫力が下がり抵抗力が落ちるとものもらいも発症しやすくなります。
内麦粒腫は、マイボーム腺というまぶたの縁にある皮脂腺が菌に感染して炎症をおこします。
外麦粒腫は、マイボーム腺以外の分泌腺に菌が感染して炎症をおこしたものです。
霰粒腫は、脂がたまることが原因
次に霰粒腫の原因ですが、こちらは無菌です。マイボーム腺に脂がたまることが原因で、脂がまわりを押し広げるためにシコリができ、腫れた状態になります。
なぜ脂がたまるのかは、偶発的で原因はないようです。
ものもらいの治し方
ものもらいは、大したことないと思われがちですが、なったら早く治したいものです。
麦粒腫の治し方は抗生剤が効果的
麦粒腫の治し方ですが、軽い場合でしたら市販の目薬のみで効くこともあります。
やや腫れていてまだ化膿していない状態のとき。
目薬だけではなく、抗生物質や抗炎症剤の内服薬を併用します。抗生剤が入ると早く治ります。病院で処方してもらいましょう。
かなり腫れて、痛みも伴っている場合。すぐに病院を受診してください。
ひどくなる前に受診すればかなり腫れるまでには至りません。
受診して薬をもらっても3日以上続くようであれば、霰粒腫を疑います。
いすれにしても早い段階で病院に行きましょう。
霰粒腫の治し方は放置が基本
次に霰粒腫の治し方ですが無菌ですし、感染症でもないため目薬、抗生剤は効果ありません。
放置して自然に治るのを待ちます。しかし、菌が入ると化膿性霰粒腫となりますので麦粒腫と同じように早く病院を受診してください。
霰粒腫は、まぶたを温めることにより、脂が柔らかくなり詰まりにくくなりますので予防になります。お風呂に入ったときにホットタオルを目にのせて温めましょう。
ものもらいは、大したことなくても病院へ
ものもらいは、誰でもなるものですので、つい軽く見てしまいがちですが、放置しておくと長引きます。
早く病院を受診すると目薬や飲み薬で早く治るので、早めに病院へ。
また、細菌に負けないように免疫力を高めておくことが大切です。睡眠をしっかりとり、ストレスをためないことが予防につながります。
日常生活の中で疲れをためないように工夫しましょう。
コメント